欧州中央銀行(ECB)は、2015年6月28日、ギリシャの国内銀行の資金繰りを支えている「緊急流動性支援(ELA)」の上限拡大を見送った。ELAによる資金供給は続けるものの、900億ユーロ(約12兆円)とされる支援枠の上限額を現状維持とした。

一方、ECBは今後ギリシャが強力な資本規制を導入したりEU側の財政改革案に同意したりすれば「決定を見直す用意がある」とした。

ECBはギリシャ中銀を通じ、急に必要な資金をELAという枠組みで融通し、ギリシャの銀行の資金繰りを支えている。