ギリシャは、2015年7月8日、欧州安定メカニズム(ESM)を活用した金融支援を欧州連合(EU)に申請した。緊縮財政策と引換に3年間の融資を求めた。

ESMの支援にはユーロ圏の合意が欠かせない。ギリシャ政府は、融資を受けるかわりに2015年7月9日までに財政緊縮策をまとめるとともに、年金改革と税制改革の一部を前倒しで実行する方針も示した。

欧州安定メカニズム(ESM)は、EU加盟国が金融危機のリスクにさらされた場合、ユーロ圏全体で資金を出し合って金融支援を提供し、支える仕組み。資金難に陥った国の財政資金を援助したり、資金不足に直面した金融機関の資本増強に必要な資金を融資したりする。