大塚ホールディングスは、2014年12月2日、米アバニア社の全株式を取得すると発表した。取得方法は現金による株式公開買付(TOB)で、取得額は35億3900万ドル(約4200億円)。

アバニア社は中枢神経疾病領域に集中。理由もなく人前で突然泣き出したり、不適切な場面で笑い出したりするなど、自分の感情をコントロールできなくなる情動調節障害(PBA)治療薬「ニューデクスタ」を世界初で唯一開発。2011年2月に米国で発売を開始している。また、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害を対象とした化合物の開発にも取り組んでいる。

大塚ホールディングスは、大塚製薬の精神疾患領域にアバニア社の神経疾病領域を加えることで、中枢領域全体に事業を広げる。


大塚ホールディングス 米アバニア社を買収

項目 内容
投資額 4200億円
対象 アバニア株式100%
事業 中枢神経疾病領域の治療薬

【アバニア社】

  売上高 営業利益 純利益 純資産 総資産
2013年 88億円 ▲84億円 ▲89億円 21億円 89億円
2012年 48億円 ▲68億円 ▲70億円 43億円 101億円
2011年 12億円 ▲71億円 ▲71億円 84億円 105億円