IMFは、2018年9月26日、アルゼンチン向け緊急融資枠を71億ドル(約8000億円)拡大すると発表した。2018年6月の合意では、緊急時に融資を受けられる「スタンドバイ融資枠」は500億ドルだった。通貨ペソの急落を受け、マクリ政権が財政再建案を見直したのに伴い、支援体制を再構築する。

アルゼンチン政府は、2019年に基礎的財政収支を黒字かさせる方針を掲げ、財政支出の削減を進めている。IMFの融資を活用し、低所得者層向けの社会保障などを維持することで、国民の反発を抑える。