センサーなどで周囲を認知して自動で走行する「自動運転車」は米国を中心に開発が進んでいる。米グーグルは独コンチネンタル、米IBMと組み実用化を目指している。2012年に公道での試験運転許可を取得。これまでに計48万キロメートル以上の走行実験を実施。2017年までの実用化を目指す。米GMは米カーネギーメロン大学と共同開発中で、2017年をめどに高速道路などに制限する「半自動運転車」を投入する計画。 調査会社IHSオートモーティブによると、自動運転者は2030年前後から急速に普及し始める見通し。ドライバーが一部運転するものも含めれば、2035年には世界で5400万台規模になり、米国が29%を占めると予測している。
 

自動運転車 各社の取組

企業 主な共同研究機関 取組
日産自動車 MIT 2020年までに新車を市場に投入する計画を表明
スタンフォード大学
カーネギーメロン大学
東京大学
富士重工業 - 自動ブレーキシステム「アイサイト」を改良。2020年に実用化。
グーグル コンチネンタル 2012年に公道での試験運転許可を取得、計48万キロメートル以上の走行実験を実施、2017年をめどに実用化
IBM
GM カーネギーメロン大学 2017年をめどに高速道路などに制限する「半自動運転車」を投入
ダイムラー - ドイツの一般道100キロメートル以上を自動運転で走行。2020年をめどに実用化

【日産自動車】
カメラとレーザーを使う自立型自動運転車。市街地での走行が可能で、駐車車両の追い越しや交差点への進入が可能。

【富士重工業】
2020年に実用化。歩行者や先行車を前方に取り付けたカメラで認識し、自動ブレーキを作動させて衝突を回避する技術「アイサイト」を基に開発。 【グーグル】 自動運転車の頭脳となる人工知能(AI)にネット検索などで培ったソフトウェア技術を活用。2012年に行動での試験運転許可を取得。計48万キロメートル以上の走行試験を実施。2017年をめどに実用化。

【GM】
2017年をめどに高速道路に利用場所を限定した「半自動運転車」を実用化。ハンドルから手を離して運転でき、システムが人間による操作が必要と判断した場合はドライバーに運転への介入を求める技術を開発。

【ダイムラー】
センサーなどを使って道路標識や歩行者を認識しながらドイツの一般道100キロメートル以上を自動運転で走行。2020年の実用化を目指す。

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