日本自動車研究所(JARI)とNEC、パイオニア、ZMPは、自動運転システムであらかじめ危険を予測し運転に反映させる予測技術の開発に着手するもよう。2019年の実用化を目指す。

現在、自動車メーカーなどが開発している自動運転システムは、車載センサーや通信技術で障害物を発見し、回避したり、ブレーキをかけるものが中心。運転手が無意識のうちに危険を予測し、速度を調整したり、ハンドルを切るという予測技術を発展させ、自動運転の安全性の向上を目指す。

ZMPが開発するドライブレコーダーで車の周囲の様子と運転手の顔の向き、視線、手足の動きなどを記録。パイオニアは全国の道路上で急ブレーキが踏まれやすい地点のデータを提供。NECは人が危険を予測する際の思考パターンを分析し、自動運転プログラムを作り上げる。

経済産業省も関わり、5年間で約10億円の予算を見込んでいる。


自動運転車 予測技術を開発へ

企業 内容
ZMP ドライブレコーダーで車の周囲と運転手の動きを記録
パイオニア 急ブレーキが踏まれやすい地点のデータを提供
NEC 人の思考パターンを分析し、プログラムを作成