中国・北京大学などの研究チームは、マウスの体細胞に遺伝子群を導入する代わりに、7種類の化合物を導入しiPS細胞を作製した。 京都大学・山中伸弥教授らが2006年にマウス、2007年にヒトで皮膚細胞からiPS細胞を作った際には4種類の遺伝子を導入した。一方、北京大学の研究チームは、遺伝子の代替化合物を約1万種類の化合物から探し出し、胎児や成体のマウスの線維芽細胞に7種類導入して作製したという。 作成効率は0.2%で、ヒトの体細胞では成功していないが、作製法を改善してヒトで実現すれば、遺伝子導入法より簡単に低コストでiPS細胞を作り、利用できるようになるとしている。