三井物産、三菱商事、日本郵船は米国で液化天然ガス(LNG)の生産に参画する。LNGの国内需要の約1割にあたる800万トンを供給する。
米国で調達した新型天然ガス「シェールガス」など気体状のガスを冷却、運搬、備蓄しやすいように液状にする設備を建設する。
米国のガス価格は現在100万BTUあたり4.1ドルで、液化費用と日本への輸送費を加えると11ドル台になる。一般的な日本のLNG輸入価格16~18ドルを下回ることから、割安な輸入につなげる。
米センプラ・エナジーがルイジアナ州で計画するLNG生産事業に参画する。総事業費は100億ドル(約1兆円)、仏電力大手GDFスエズも含めた日仏4社がセンプラの子会社キャメロンLNGに出資。4社の出資比率は50%弱で、日本勢の出資額は1000億円規模。2017年までに生産能力1200万トンの液化設備を建設する。
三井物産と三菱商事は、キャメロンから調達したLNGを東京電力など日本やアジアの電力・ガス会社に販売する計画。価格は従来の原油価格連動方式ではなく、シェールガス増産で割安になっている米国ガス価格を基準にする。
{関連情報}
・[東京電力 2017年シェールガス調達 年80万トン[2242]]