住友林業は、北海道で社有林の間伐材などを燃料にする大規模なバイオマス(生物資源)発電事業を始める。 2016年にも5万~6万世帯分となる発電量力5万キロワットの発電所を稼動させる。投資額は130~140億円。発電した電力は再生エネルギー買い取り制度を使って売電することを検討しており、売り先は北海道電力などになる見通し。年間収入額は10億円規模。 住友林業は北海道の他、四国・九州などに総計約4万2000ヘクタールの森林を持つ。3年後までにさらに数カ所にバイオマス発電所を建設し、再生エネルギー事業を経営の柱に育てる計画。 【[2016年 電力小売り参入自由化[2264]]】 2016年には電力小売り参入を自由化し、家庭向け電力供給の地域独占をなくす方針。小売り事業者に家庭や企業の需要を満たす供給力の確保を義務づけ、送配電事業者にも最終的な供給義務を設け、安定供給を実現する。 【[バイオマス発電[2286]]】 バイオマス発電とは、生物資源(バイオマス)を直接燃やしたりガス化したりして発電するもの。間伐材、製作所の端材、建設廃材などを使う木質バイオマス発電が主流で、再生可能エネルギー買い取り制度で全量が買い取り対象になる。 買い取り価格は、固形燃料の場合で13~32円。買い取り期間は20年。