東京電力HD子会社と中部電力の折半出資会社JERAは2017年1月25日、総事業費約1800億円でニューヨーク州において火力発電事業に参加すると発表。JERAは運営会社に約44%を出資する筆頭株主で、発足以来、海外発電事業で初めての案件となる。1月中にも出力約110万キロワットの天然ガス火力発電所の建設を始める。20年の稼働を目指し、つくった電力は卸売市場に販売予定。

事業推進に向けスイスの発電所開発会社と合弁で設置していた会社がJERAを含む7社に第三者割当増資を実施して体制が固まった。出資比率は日本政策投資銀行と合わせた日本勢で約52%。JERAは、30年度の売上高を4兆6千億円と16年度見込みの2倍以上に増やす計画で、容量を2000万キロワット程度と現在の3倍超に育てたい考え。
 

JERAが初の海外案件 ニューヨークで火力発電

項目 内容
総事業費 1800億円
対象 ニューヨーク州で110万キロワットの天然ガス火力発電所建設
稼働時期 2020年