経済産業省傘下の新エネルギー・産業技術総合開発機構は2016年5月18日、政府から2020年度までの５年間に150億～180億円を助成を受け、電気自動車に使う次世代蓄電池の実用化に向けた研究を始めると発表。プロジェクトにはトヨタ自動車、パナソニック、京都大学、日産自動車、ホンダの研究開発機関である本田技術研究所、三菱自動車、日立製作所、ソニー、東京大学、産業技術総合研究所、理化学研究所などが加わる。

15年度までに実施した基礎研究の成果を生かし、現在主流のリチウムイオン電池の性能を大幅に上回る次世代技術の開発に取り組み、2030年までに１回の充電で東京～大阪間（約500キロメートル）を走れるようにするという。有力候補とされる亜鉛空気電池などを試作し、安全性や耐久性といった実用化に向けた課題も検証する計画。