ソフトバンクのヒト型ロボット「ペッパー」の2016年注目の動きをピックアップした。
2016年は、アリババのネット通販などを活用しながら世界販売に乗り出す見通し。秋にはマイクロソフトと共同開発する小売業の接客支援サービスの提供を開始する。
ペッパーは人口知能(AI)や通信機能を搭載して、インターネット上のクラウドシステムなどと連携。アプリを取り込むことで機能を多様化できる。高いコミュニケーション能力が特徴で、子どもや年配者の話相手など家族の一員のような利用を見込む。販売面ではインターネット通販や携帯販売店、訪問販売などを想定。職場に応じた変更や追加が可能な機能やサービスを搭載し、法人向けにも販売する。
ペッパー 2016年注目の動き
内容 | 時期 |
アリババのネット通販などを活用し世界販売へ | 2016年 |
小売業の接客支援サービスの提供を開始 | 2016年秋 |
販売
ソフトバンクは、2014年7月、ペッパーの企画・開発・販売を行うソフトバンクロボティクスを設立。2015年6月20日、ペッパーの一般向け販売を開始。2016年からはアリババのネット通販などを活用しながら世界販売に乗り出す見通し。
また、台湾の鴻海精密工業グループと組み、ペッパーを量産。2015年内にも年1万台規模で始めるもよう。
開発
2015年2月10日、米IBMの人工知能(AI)「ワトソン」を使ったサービス事業での提携を発表。ペッパーを使った小売店の接客や介護支援などのサービスを共同開発する。
2016年3月8日には、米マイクロソフトと提携を発表。ペッパーとマイクロソフトのクラウド「アジュール」をつなぐことで、顔認識や音声認識の技術を活用し、小売業の顧客支援サービスを共同開発。性別などに応じた商品をきめ細かく提案できるという。2016年秋に日本国内で提供を開始する見通し。