政府は、先頭車両だけを運転手が運転し、複数台の車が隊列を組んで走る自動運転システムを2020年度に新東名高速道路で実用化する目標。2018年度にも実証実験に着手。徐々に走行距離を延ばし、2020年代前半にも東京・大阪間を結ぶ高速道路の全線で、隊列型の自動運転の事業化を目指す。

経済産業省は2016年度予算で準備にかかる費用として約19億円を計上。2017年度以降も予算を要求する見込み。

自動運転トラック関連の企業の動きでは、ソフトバンクは、トヨタ自動車の出身者らが創設した先進モビリティの株式40%を取得。小型バスやトラックの自動運転技術を開発する。2018年にも制御装置を搭載したバスやトラックなどの販売や貸出など実用化を目指す。日野自動車は、運転者が意識を失うなど緊急時に異常を検知し、バスやトラックを自動制御。路肩に停車させる技術研究を行う。また、いすゞ自動車と商用車の自動運転技術を共同開発。2017年9月までにトラックとバス向けに、車両同士や車両と道路との間で情報をやりとりする「高速道路交通システム(ITS)」を開発し、実用化する。ダイムラーは2025年にトラックの自動運転を高速道路で実用化させる計画。


自動運転トラックの実用化見通し

内容
2018年 高速道路で実験を開始
2020年代前半 東京・大阪間の高速道路全線で事業化


自動運転トラック関連での企業の動き

企業 動き
ソフトバンク 2018年に制御装置搭載のバスやトラックを実用化
日野自動車 緊急時に異常を検知し、バスやトラックを自動制御する技術研究
2017年9月までにトラック・バス向けに車両同士や車両・道路間で情報のやりとりをするシステムを開発
日野・いすゞ
ダイムラー 2025年にトラックの自動運転を高速道路で実用化

 

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