小野薬品工場の抗悪性腫瘍剤「オプジーボ」の2016年度見通しと開発進捗状況。

オプジーボの売上見通しを2015年の212億円から2016年は1260億円とした。効能・効果が悪性黒色腫のみだったが、2015年12月17日に切除可能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する効能・効果が追加承認。推定使用者が2015年の4888名から2016年は1万5900名になる見通し。肺がん患者の80%を非小細胞肺がんが占めるという。

オプジーボの開発進捗状況では、日本において、腎細胞がん及びホジキンリンパ腫について承認申請済み。また、頭頸部、胃がん、食道がん、小細胞肺がん、単細胞がん、膠芽腫、卵巣がん、尿路上皮がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験を実施中となっている。

海外ではブリストル・マイヤーズ スクイブ社が、頭頸部がん、膠芽腫、小細胞肺がん 、尿路上皮がん、肝細胞がん、食道がん、ホジキンリンパ腫、 大腸がん、 固形がん、血液がんなどがん腫を対象とした臨床試験を実施している。

なお、厚生労働省は、オプジーボの価格を2017年度に臨時で引き下げる見通し。オプジーボは、1年間使用すると約3500万円と高額であるため、国の医療費が膨張。最大で25%引き下げる方向。


オプジーボ 2016年度の見通し

  2015年 2016年
売上高 212億円 1260億円
使用患者数 悪性黒色腫 4888名 450名
非小細胞肺がん 1万5000名


オプジーボの進捗状況

 【国内】

効能 PⅠ PⅡ PⅢ 申請
非小細胞肺がん
腎細胞がん  
頭頸部がん  
胃がん  
食道がん  
小細胞肺がん  
尿路上皮がん    
膠芽腫    
ホジキンリンパ腫    
ウイルス陽性・陰性固形がん    
胆道がん      
肝細胞がん      
固形がん      


【海外】

効能 地域 PⅠ PⅡ PⅢ 申請
悪性黒色腫 欧州・台湾
非小細胞肺がん 欧州・韓国・台湾
腎細胞がん 欧米  
頭頸部がん 欧米・韓国・台湾  
膠芽腫 欧米  
小細胞肺がん 欧米・韓国・台湾  
胃がん 韓国・台湾  
食道がん 韓国・台湾  
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 欧米    
濾胞性リンパ腫 欧米    
ホジキンリンパ腫 欧米    
尿路上皮がん 欧米    
大腸がん 欧米    
固形がん 欧米    
ウイルス陽性・陰性固形がん 欧米・韓国・台湾    
肝細胞がん 欧米      
血液がん 欧米      
慢性骨髄性白血病 欧米      
C型肝炎 欧米      


2017年度 オプジーボの価格を最大25%引き下げ

厚生労働省は、抗がん剤オプジーボの価格を2017年度に臨時で引き下げる見通し。オプジーボは、1年間使用すると約3500万円かかる。最大で25%引き下げる方向。


小野薬品工業の業績推移

  売上収益 営業利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 2590億円 725億円 560億円 - - -
2015年 1602億円 302億円 251億円 4713億円 5404億円 87.2%
2014年 1357億円 147億円 129億円 4705億円 5245億円 89.7%
2013年 1432億円 264億円 203億円 4473億円 4861億円 92%
2012年 1428億円 299億円 229億円 4383億円 4750億円 92.3%

 

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