2016年　貿易収支推移 2017/01/26

財務省発表の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支。2016年の推移まとめ。

貿易収支推移

2016年　貿易収支推移

【1～12月】
貿易収支は4兆741億円の黒字だった。輸出額は7.4％減の70兆392億円。輸入額は15.9％減の65兆9651億円だった。輸出入は減少したが、原油安で輸入額が減少し、黒字となった。

【12月】
貿易収支は6414億円の黒字だった。輸出額は5.4％増の6兆6790億円、輸入額は2.6％減の6兆375億円だった。
 

【11月】
貿易収支は1525億円の黒字だった。輸出額は0.4％減の5兆5040億円。鉄鋼が不振だったが、米国向け自動車や中国での小型車減税の駆け込み需要で自動車部品などが伸びた。輸入額は8.8％減の5兆8040億円。原粗油の単価が円高を背景に下落した。

【10月】
貿易収支は4962億円の黒字だった。輸出額は10.3％減の5兆8699億円。自動車は11.3％減。原油安で経済が低迷している中東向けでバスやトラックの輸出が減った。鉄鋼は19.3％減。スマートフォン向けなどのICは5.9％減。アジアメーカーなどとの競争が激しく、製品単価が下がった。輸入額は16.5％減の5兆3737億円。原粗油の単価が原油安と円高を背景に下落した。

【9月】
貿易収支は4983億円の黒字だった。輸出額は6.9％減の5兆9684億円。スマートフォン需要の一巡で半導体など電子部品が減少した。輸入額は16.3％減の5兆4701億円。原油安で減少した。

【8月】
貿易収支は187億円の赤字だった。輸出額は9.6％減の5兆3164億円。円高が輸出額を押し下げ。米国向けの自動車や韓国向けの鋼板製品などが落ち込んだ。輸入額は17.3％減の5兆3351億円。原油安で原粗油が35.7％減、液化天然ガス(LNG)が34.6％減となった。

【7月】
貿易収支は5135億円の黒字だった。輸出額は14％減の5兆7284億円。英国のEU離脱決定に伴う円高で、米国向けの自動車などが減少した。輸入額は24.7％減の5兆2149億円。原油安で中東からの原油輸入額が42.6％下落。液化天然ガスも43.2％下落した。

【6月】
貿易収支は6928億円の黒字だった。輸出額は7.4％減の6兆255億円。中国向けが10％減、米国向けが6.5％減だった。輸入額は18.8％減の5兆3326億円。原油・天然ガスの価格下落で金額ベースの輸入が減少した。

【5月】
貿易収支は407億円の赤字だった。輸出額は11.3％減の5兆910億円。鉄鋼が24.1％減。市況の悪化で米国向けが低調だった。電子部品は20％減。スマートフォン需要の一服でアジア向けのIC輸出が低調だった。輸入額は13.8％減の5兆1317億円。原油は30.6％減、液化天然ガス(LNG)は41.9％減だった。

【4月】
貿易収支は8235億円の黒字だった。輸出は10.1％減の5兆8892億円。熊本地震の影響で米国向け自動車輸出が減少した。輸入は23.3％減の5兆657億円。原油価格の下落で、原油は51.8％減、液化天然ガス(LNG)は44.5％減、石油製品は59.3％減となった。

【3月】
貿易収支は7550億円の黒字だった。輸出は6.8％減の6兆4566億円。鉄鋼がアジア向けで28.6％減った。輸入は14.9％減の5兆7016億円。原油価格の下落で、液化天然ガスや原油輸入額が減った。

【2月】
貿易収支は2428億円の黒字だった。輸出は6.1％減の5兆7034億円。台湾向けの鉄鋼やシンガポール向けの軽油、中国向けの液晶などが不振だった。輸入額は14.2％減の5兆4606億円。原油価格の下落で、液化天然ガスや原油輸入額が減った。

【1月】
貿易収支は6459億円の赤字だった。輸出は12.9％減の5兆3516億円。中国などアジア向けが17.8％減。鉄鋼が台湾向けを中心に31.3％減、ペットボトルの原料など有機化合物も中国向けを中心に24％減だった。輸入は18％減の5兆9976億円。燃料価格の下落で、液化天然ガスや原油輸入額が減った。