カネカは、2013年6月12日、有機ELパネルの量産実証設備を増設した。新たな蒸着方法を採用し、高価な有機材料の使用効率を従来の約5%から20%に高めた。その結果、生産コストを従来に比べて60%削減できるという。

従来は、ガラス基板に有機材料を点や線状に蒸着していたが、新設備では面蒸を採用した。基板に付く材料の厚みのばらつきを抑え、高価な有機材料の使用量を減らした。 カネカは、有機ELパネルの価格を現在の10分の1に引き下げることを目指す。