北海道大学の清野研一郎教授らは、受精卵をもとに作る胚性幹細胞(ES細胞)を移植する際に起きる免疫拒絶反応を抑えることに、マウスの実験で成功した。 マウスのES細胞から、免疫細胞の一種である「マクロファージ」に似せた免疫を抑える細胞を作製した。これをマウスに注射しておくと、同じES細胞から作った心筋細胞を後から移植しても免疫拒絶反応が抑えられた。 投与した細胞が免疫が活性化したときに働く「T細胞」などの免疫細胞を抑制した。マウス7匹で実験したところ、移植したES細胞は全てのマウスで生き延びていたという。