三菱マテリアルは2016年9月28日、約350億円で自動車や医療機器の基幹部品に使われる伸銅品の加工事業を手掛けるフィンランド大手ルバータを買収すると発表。買収するのはルバータの銅加工事業。28日付で株式譲渡の契約を締結し、来年6月末までに三菱マテリアルが100%出資する銅加工品会社をフィンランドに設立する計画。

ルバータは北米・欧州、ロシアを含む9カ国14拠点で事業を展開しており、電極材や磁気共鳴画像装置(MRI)といった医療機器向け超電導線で世界トップ級のシェアを占めている。今回の買収により、日本や中国、東南アジアの計5カ国のみだった生産・販売拠点を欧米、南米などを含む計10カ国に広げる。
 

三菱マテ 世界トップ級の伸銅品大手ルバータ取得

項目 内容
買収金額 350億円
対象 フィンランド伸銅品大手ルバータの銅加工事業買収