政府の電子化を急ぐエストニアでは、税の申告から処方箋の発行まで公的手続きの99%がオンラインで済むという。その結果、1人あたり年間で平均2週間分の時間の余裕が生まれた。不要になった役所仕事を試算すると、1400年分だという。IT化は生産性を高め、2017年までの半世紀で先進国1人あたり労働時間は11%短くなったという。

世界では新たな価値を生む「可処分時間」を増やし、奪い合う動きが広がる。