欧州連合(EU)の欧州委員会は、2018年4月25日、2020年末までにAI分野へ官民合わせて200億ユーロ(約2.6兆円)を投資するとの数値目標を示した。多額の投資で先行する米国や中国との差を埋めたい考え。

また、ルール整備を重視する。AIは幅広い活用が期待される一方、現行の法制度との整合性や将来の雇用への影響などの問題も指摘される。政策文書では、欧州委がAIの倫理ガイドラインを2018年末までに提案。2019年半ばまでに製造物責任法のAIへの適用についてガイドラインを策定する方針も提示。AIの欠陥で損害が生じた場合のルール作りなど主導権の確保を目指す考え。