ツナグ・ソリューションズは、全国に多店舗展開する小売業・飲食店などの大手企業におけるアルバイト・パートの採用活動代行や顧客企業の年次総会などのイベントで企画から運営までの代行、アルバイト・パートを中心として求人メディアを運営している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年6月30日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 45万株
オーバーアロットメント 6万7500株
仮条件 1970円~2130円
ブック・ビルディング期間 2017年6月14日~2017年6月20日
公開価格 2130円


事業

 【人材サービス事業】
アウトソーシング領域では、全国に多店舗展開する小売業・飲食業などの大手企業におけるアルバイト・パートの採用活動代行を中心に展開。年間約265社、約6万5000店舗の採用活動を支援している。年間18万本超の求人広告の出稿を代行し、65万名超の応募者に対応。そのビッグデータを社内システムに集約し、顧客の採用活動にとって最適な採用メディアの選択から各種メディアでの効果期待率を算出。適切な採用メディアを選定する。また、各種採用メディアの集中購買によるスケールメリットを活用。掲載費の最適化も行う。

業務代行領域では、顧客企業の年次総会や優秀社員表彰式などのイベントで、企画から運営までを代行。顧客企業の煩雑な作業や経費を削減する。また、求人メディア会社の依頼により原稿制作の業務代行も行う。


【メディアサービス事業】
Webマッチング技術を活用し、アルバイト・パートを中心として求人情報メディアを運営。1日から働ける短期・単発アルバイト専門サイト「ショットワークス」や週何日・何時間といった勤務シフトにマッチしたアルバイトが探せるサイト「シフトワークス」などを提供する。企業側には必要なタイミングがシフトにマッチした人材採用の支援を、時間に制約のある学生や主婦、ライフスタイルに合わせた働きがしたい中高年などにマッチした求人案件を提供している。

収益は成果報酬課金モデルで、募集企業の導入費用を小さくすることで、案件を集めやすくしている。


【リテールサービス事業】
セブンイレブンを3店舗運営。店舗に派遣する派遣従業員の研修店舗としての役割を担っている。


経営戦略

支持基盤である学生や主婦、中高年といったユーザーにさらに寄り添った機能開発や派生サービスの展開により収益拡大を図る。30以上の店舗を有する小売・飲食業などでの獲得シェアを高める。中長期的には中小企業へのアプローチを図り、顧客層の拡大に努める。

採用市場は、雇用情勢や季節性による影響を受けやすく業績変動があるため、新規事業の展開により、安定的な収益基盤の確立を目指す。新規事業としては、人材サービス事業では、グローバルをテーマに、メディアサービス事業ではクラウドやビッグデータ解析、人工知能(AI)などのIT技術を使って採用・育成・評価・配置などの人事関連業務を行うことをテーマに、リテールサービス事業では、コンビニエンスストアの新店舗を研修サービスとセットで展開することによりHUB機能をさらに強化することをテーマにサービスの開発を行う。


ツナグ・ソリューションズの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(10-3月) 34億円 1.8億円 0.8億円 5.1億円 21億円 23.6%
2016年 50億円 2.2億円 1億円 4.2億円 20億円 20.3%
2015年 31億円 0.6億円 0.1億円 3.1億円 17億円 18.2%