バーゼル銀行監督委員会は、2017年1月3日、新しい資本規制の枠組みについての最終合意を延期すると発表した。最終合意は「近い将来」としており、具体的な時期は未定となっている。2016年中に最終案をまとめ、2017年1月初旬に合意、2019年以降に適用する予定だった。

新しい資本規制は「バーゼル3」と呼ばれる。金利が上昇した際に、銀行の経営に影響が出ないようにするため、損失を穴埋めできる十分な自己資本を銀行に持たせることが柱。自己資本比率を算出する際のリスク資産の見積もり方などをめぐり、厳格化を求める米国と日欧との隔たりが埋まらなかった。このため、事務レベルでの協議を継続する。


バーゼル3

項目 内容
バーゼル3 2019年までに普通株式など質の高い中核自己資本を最低8%に引き上げ
重要度に応じて1~2.5%上乗せ