OECDの世界経済見通し　17年3.3％ 2017/03/08

経済協力開発機構(OECD)の世界経済成長率の見通し推移。2017年～2018年の見通し推移まとめ。

2017年～2018年

【2017年3月】
2017年3月7日、世界経済成長率見通しを3.3％に据え置いた。米国や中国などを中心に財政拡大が見込まれるため、企業の経済活動を後押しし、世界の需要を増やすとした。

日本は1％から1.2％に上方修正。円安で輸出や生産が増加。積極的な財政政策も寄与する。米国は2.3％から2.4％に引き上げ。ユーロ圏は1.6％と横ばい。中国は6.4％から6.5％に引き上げた。

【2016年11月】
2016年11月28日、世界経済の見通しを2017年は3.2％から3.3％に上方修正。2018年は3.6％とした。各国の財政政策で成長率が高まると分析した。

日本は2017年は0.7％から1％に上方修正。事業規模28兆円の経済対策効果が出る。2018年は0.8％。財政健全化の取組が優先する。

米国は2017年が2.1％から2.3％に上方修正。2018年を3％とした。トランプ次期大統領が公約した5500億ドルのインフラ投資を予測に織り込み。消費や投資が活発になり世界経済にも波及。米国の財政拡大による世界経済への押し上げ効果は2017年は0.1ポイント、2018年は0.3ポイントになると試算した。

中国は2017年が6.2％から6.4％に上方修正。2018年は6.1％とした。過剰生産の解消に取り組む事が影響。財政政策が下支えするため、大幅な減速は避けられるとしている。