日本製紙は、2016年5月18日、宮城県の石巻工場にセルロースナノファイバー(CNF)を大量生産生産する設備の建設を決定したと発表した。投資額は16億円。設備能力は年500トン。稼働は2017年4月。

実用化している抗菌・消臭機能をもつ機能性CNFの利用拡大に努める。CNFの特徴である粘性や保水性を活かした機能性付加剤用途についても実用化する予定。また、ガラス繊維並みの熱寸法安定性や酸素などを透過しない特徴を利用した「機能性シート」用途や軽量化と強度向上を目的とした樹脂やゴムとの「ナノ複合材」用途など、CNFの有望用途で早期の市場獲得を目指す。


日本製紙 CNFの大量生産設備を建設

項目 内容
投資額 16億円
対象 セルロースナノファイバーの生産設備
生産能力 年500トン
稼働 2017年4月