日本製紙は、2015年4月21日、セルロースナノファイバーを実用化。消臭機能を持つシートに加工し、大人用おむつに採用すると発表した。発売は2015年秋。

セルロースナノファイバーは、紙原料のパルプ繊維をナノレベルまで細かく下物で、軽量でありながら、高強度の物質。次世代の高機能材料と期待されている。
日本製紙は、独自の化学処理で金属イオンを吸着しやすくし、消臭効果に優れた特殊なシートに加工した。また、付着する金属の種類を変えることにより、触媒や消臭、抗菌など様々な性能や機能をシートに付着できる。

今後は、食品包装フィルムや自動車部品などの用途を開拓し、本格的な製造設備の建設も視野に入れるもよう。

なお、日本製紙は2013年10月に岩国工場に実証生産設備を設置。サンプル製造と用途開発に取り組んでいる。生産能力は年30トン。