三菱重工業は2016年5月9日、南アフリカで手掛ける石炭火力発電プラントの工事に絡み、日立製作所に3790億円の支払いを請求したと発表した。

三菱重と日立は2014年、火力システム事業を統合し「三菱日立パワーシステムズ」を発足させ、ガスタービンやボイラーといった発電設備の受注を伸ばしてきた。問題となっているのは新会社発足前の07年、日立が南アフリカで受注した火力発電所工事で、新会社に引き継いだ案件。当時の受注額は約5700億円で、赤字工事で日立が損失の一部を支払う方向で交渉してきたが、金額の折り合いがつかず、自社の決算処理内容を公表するに至った。


三菱重工業 日立に支払いを請求

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三菱重工業の日立への請求額 3790億円