プレシジョン・システム・サイエンスは、2015年8月28日、公募増資などで約18億円を調達すると発表した。調達資金は13.5億円を今後の試薬・消耗品事業の拡大に向けた設備投資に、残額を増加運転資金に充当する。発行済み株式総数は約14%増える見通し。

プレシジョン・システム・サイエンスは、バイオ関連業界において、DNAの自動抽出装置を中心とした研究所の自動化や臨床診断用の各種装置、それらに使用される試薬や反応容器などの消耗品類の開発・販売を行っている。遺伝子診断市場は2022年に500億ドルまで拡大すると予測されている。


増資概要

項目 内容
払込期日 2015年9月17日
1単元株式数 100株
主幹事 いちよし証券
公募・売出 220万株
オーバーアロットメント 33万株
第三者割当 33万株(いちよし証券)
発行価格決定日 2015年9月8日~2015年9月10日

【調達資金使途】

充当額 充当先 期間
5.9億円 大館試薬センターの拡張・製造自動化設備 2017年6月
4.5億円 プラスチック消耗品の製造用金型・製造自動化設備
3億円 本社・子会社事務所の改修、研究開発・製造工程で使用する機器・工具類の更新
残額 増加運転資金


プレシジョン・システム・サイエンスの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 57億円 0.6億円 0.2億円 - - -
2014年 51億円 ▲1.7億円 ▲2.1億円 40億円 64億円 57.3%
2013年 39億円 ▲8.2億円 6.1億円 43億円 72億円 55.1%
2012年 40億円 ▲0.7億円 10億円 82億円 114億円 42.9%
2011年 35億円 ▲1.7億円 ▲1.8億円 26億円 45億円 42.9%


参考

 【遺伝子診断の市場規模】

  2022年
遺伝子診断 500億ドル