イオンフィナンシャルサービスは、2016年8月30日、公募増資と新株予約権付き社債(CB)などで644億円を調達すると発表した。負債圧縮により財務基盤を強化。イオンを割当先とする第三者割当増資でイオングループとの連携を強化する。

公募増資及び第三者割当増資で344億円を調達。130億円をコマーシャルペーパーの償還に、残高を金融機関への借入金の返済に充当する。CBでは299億円を調達。全額をコマーシャルペーパー償還に充当する。

増資により発行済み株式総数は8.1%増える見通し。また、CBの新株予約権が全て行使された場合の潜在株式比率は5.06%となる見通し。

イオンフィナンシャルサービスは、国内ではより収益性の高い営業資産にシフト。首都圏を中心としたエリア戦略による営業基盤の拡大や店舗のペーパーレス化、利用促進クーポンの配信、決済機能を搭載したスマートフォンアプリの導入などを進める。海外では、システム投資により審査・債権管理の効率化や貸倒関連費用の削減を進める。


増資概要

項目 内容
払込期日 2016年9月14日~2016年9月20日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 784万株
オーバーアロットメント 117万6000株
第三者割当 795万4000株(割当先:イオン)
発行価格決定日 2016年9月7日~2016年9月12日
発行済み株式総数増加率 8.1%


CB概要

項目 内容
発行額 300億円
利率 0%
償還 2019年9月13日
転換価額  
株価  
潜在株式比率 5.06%


調達資金使途

  調達額 充当額 充当先 期限
増資 344億円 130億円 コマーシャルペーパー償還 2017年3月
残額 金融機関への借入金の返済
CB 299億円 全額 コマーシャルペーパーの償還


イオンフィナンシャルサービスの業績推移

  経常収益 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 3800億円 630億円 370億円 - - -
2015年 3596億円 593億円 357億円 3408億円 3兆7455億円 7.8%
2014年 3290億円 530億円 304億円 3249億円 3兆5894億円 7.6%
2013年 2860億円 410億円 207億円 3079億円 3兆1631億円 8.6%