GSユアサの海外事業はアジア地域が牽引。中国、東南アジアなどを成長市場と位置付け、収益強化を図る。海外事業の大きな柱は自動車用電池とオートバイ用電池で、この2分野に注力。中国では自動車用電池の需要増加に向けた生産体制を強化。タイでは自動車用やフォークリフト用電池の生産を拡大。インドネシアやベトナムではオートバイ用電池のライン増設など生産能力増強を推進する。

なお、GSユアサは自動車用電池で世界第3位、オートバイ用電池で世界第1位のシェアを持つ。

内容
中国 自動車用電池の生産体制を強化
インドネシア オートバイ用電池を強化
ベトナム
タイ 自動車用やフォークリフト用電池を強化


GSユアサの海外向け投資

投資額 内容
中国 100億円 自動車用の生産能力 13年550万個→15年950万個→18年1200万個
インドネシア 19億円 自動車用の生産能力 890万個→960万個
オートバイ用の生産能力 2770万個→3000万個
ベトナム 15億円 二輪車用の生産能力 13年600万個→17年1300万個
トルコ 数十億円 トルコの自動車・フォークリフト用据置鉛蓄電池会社を買収

【中国】
自動車向け鉛蓄電池の新工場を建設。投資額は100億円。生産能力を2013年の年550万個から2015年に950万個、2018年に1200万個に増やす。また、ハイブリッド車に使う高性能品も増産。中国の自動車向け鉛蓄電池のシェアを9%から2015年に14%に引き上げることを目指す。


【インドネシア】
自動車用・オートバイ用鉛蓄電池の新工場建設と既存工場の生産能力を増強。投資額は19億円。2015年末までに自動車用の生産能力を890万個から960万個、オートバイ用を2770万個から3000万個に引き上げる。


【ベトナム】
二輪用の設備を増強。投資額は15億円。生産能力を2013年の600万個から2017年に1300万個に引き上げる。


【トルコ】
トルコのInci社の株式50%を取得。取得額は数十億円。完了は2015年7月31日。

Inciはトルコで自動車用やフォークリフト用の据置鉛蓄電池を製造販売。世界80ヶ国以上へ輸出している。鉛蓄電池を中東、北アフリカなどで更なる輸出拡大を目指す。


GSユアサの海外収益推移

  2011年 2012年 2013年 2014年
売上高 1225億円 1212億円 1657億円 1853億円
営業利益 60億円 63億円 89億円 107億円
営業利益率 4.8% 5.2% 5.4% 5.8%


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年(予) 4000億円 250億円 130億円 - - -
2014年 3697億円 223億円 100億円 1821億円 3595億円 44.9%
2013年 3479億円 203億円 99億円 1547億円 3404億円 41%
2012年 2745億円 122億円 57億円 1411億円 2903億円 43.2%
2011年 2854億円 179億円 117億円 1362億円 2784億円 41.3%