富士山マガジンサービスは、雑誌のオンライン書店「Fujisan.co.jp」を活用し、雑誌の定期購読サービスを提供している。利用者はサイトでユーザー登録をし、定期購読サービスを利用することで、発売日までに指定した場所で最新号を受け取ることができる。
また、一般購読者のみならず、美容室や調剤薬局、自動車ディーラーなど待合室を有する事業体や支店数が多い金融法人、図書館、官公庁など雑誌を大量購入する法人向けサービスも提供。法人購読者は1注文毎に支払い処理を行うのではなく、請求書を発行することで毎月の注文代金を一括で支払うことが可能になる。事務負担を軽減することができる。
一方、出版社側は「Fujisan.co.jp」を通じて、雑誌購読者を定期購読者として囲い込むことが可能となり、雑誌の購読部数の安定確保が可能になる。富士山マガジンサービスは、取扱雑誌平均で70%強の定期購読継続率を有するとしている。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2015年7月7日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | みずほ証券 |
公募・売出 | 17万9800株 |
オーバーアロットメント | 2万6900株 |
仮条件 | 2500円~2650円 |
ブック・ビルディング期間 | 2015年6月19日~2015年6月25日 |
公開価格 | 2650円 |
【調達資金使途】
定期購読市場拡大のために全額を広告宣伝費に充当。
経営戦略
雑誌市場規模は8500億円で定期購読比率は9%から10%程度とされていることから、拡大余地が大きい市場としている。富士山マガジンサービスは「雑誌のFujisan」のブランド構築を実現し、定期購読市場の拡大やシェア拡大を実現するため、取扱雑誌数の増加や出版社へのサポート促進、定期購読ユーザーの継続率向上を図る。
また、新規事業として雑誌記事と連動したEC事業の展開を検討。将来的な展望として、顧客基盤をベースとしてメディア事業や出版社から預かっている雑誌記事を用いた広告配信事業への進出も検討している。
業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年 | 19億円 | 2億円 | 1.2億円 | 3.1億円 | 23億円 | 13.7% |
2013年 | 8億円 | 0.6億円 | 0.6億円 | 1.9億円 | 18億円 | 10.5% |
2012年 | 14億円 | 0.7億円 | 0.7億円 | 1.2億円 | 17億円 | 7.1% |
2011年 | 10億円 | ▲0.4億円 | ▲0.6億円 | 0.4億円 | 14億円 | 3.4% |
2010年 | 9億円 | ▲0.1億円 | ▲0.1億円 | 1.1億円 | 13億円 | 8.6% |