沢井製薬は、2020年度までに特許が切れた医療用医薬品の成分を使って作る後発医薬品の生産能力を増強するもよう。投資額は40億円で、主力の関東工場に新しい製剤設備を建設。2014年度中に80億錠から100億錠に増強。2020年度までに160億錠に引き上げる。
2014年4月の診療報酬改定で、新薬を後発薬に切り替えると報酬が増える仕組みになった。後発薬の利用に消極的だった病院でも方針が変わる可能性がある。
また、2014年内に国内売上高が約1200億円の武田薬品の高血圧薬「ブロプレス」や2016年以降には大塚製薬の「エビリファイ」など各社主力の特許が切れ、後発薬を売り出せるようになる。
沢井製薬 20年までにジェネリック生産倍増
項目 | 内容 | |
投資額 | 40億円 | |
生産 | 2014年度 | 80億錠→100億錠 |
2020年度 | 160億錠 |
経営計画
米国市場に2017年春にも参入する方針。コレステロール値を下げる薬の販売を米食品医薬品局(FDA)に申請しており、認可が下りれば販売を開始する。