コーセーは、2014年10月15日、同一の細胞提供者から異なる年齢で得られた皮膚細胞でiPS細胞を作製し、老化の指標とされる染色体の一部「テロメア」の長さが回復することを明らかにしたと発表した。

細胞の染色体の両端にあるテロメアは、細胞分裂を繰り返すと短くなり、ある限度を超えて短くなると細胞分裂が止まることから、老化の指標として使われる。同一の細胞提供者の36歳から67歳の皮膚細胞でiPS細胞を作製し解析評価。iPS細胞のテロメアは、年齢にかかわらず長さが回復していることを明らかにした。また、iPS細胞から皮膚表面の細胞を作り出すことにも成功した。

コーセーは、次世代の化粧品開発に応用するため、iPS細胞についてより研究を進める。5年をめどに肌への負担が少ない新たな化粧品の開発につなげたい考え。