エンバイオホールディングス(6092)は、不動産の売買や開発で重大なリスクとして認知されるようになった土壌汚染対策が必要な企業に対し、土壌汚染調査や浄化工事、土壌汚染関連機器・資材などを販売。同業他社が汚染土壌の「掘削除去・場外搬出」という高コスト手法を中心にサービスを提供している中で、汚染土壌を掘削、場外搬出せず域内で土壌浄化ができる「原位置・オンサイト浄化」という低コスト手法を中心にサービスを提供している。顧客は工場やガソリンスタンドなど土地を保有・賃借している企業や工場等の跡地を再開発しようとする不動産・建設関連企業が中心。 {新規上場概要}
上場予定日 2014年3月12日
1単元株式数 100株
主幹事 SMBC日興證券
公募・売出 112万8500株
オーバーアロットメント 16万9200株
仮条件 550~580円
ブック・ビルディング期間 2014年2月25日~2014年3月3日
公開価格 580円
{主要業績指数推移}
  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2012年 14億円 1億円 0.6億円 6億円 14億円 42.2%
2011年 13億円 1億円 0.7億円 5億円 14億円 37.3%
【主な販売先】
2012年 2011年
売上高 割合 売上高 割合
 NIPPO 2億円 14.2% 1億円 7.3%
 出光興産 1億円 12.5% 1億円 10.9%
 佐重工興産 - - 2億円 17.1%
【業績に与える影響】 土壌汚染調査や土壌汚染浄化工事需要の大半は、不動産取引を契機とした企業の自主的な対応、工場等の統廃合、M&Aを契機とした環境対策、稼働中の工場等の施設の環境保全を目的とした環境投資によって占められている。そのため、景気動向による不動産取引の増減や企業の環境投資の増減に影響を受ける。 {経営戦略} エンバイオホールディングスは、潜在市場の大きさは中国をはじめとしたアジア諸国に存在すると認識。中国では土壌汚染を規制する法律の制定が検討されており、その法律が施行されれば、土壌汚染対策事業の市場が本格的に立ち上がると予測されている。エンバイオホールディングスは中国現地法人(江蘇聖泰実田環境修復有限公司)でサービスを展開。中国市場に国内で培った技術とノウハウを導入することによる需要の獲得に加え、他のアジア諸国へも積極的に展開していく方針。