エフテック(7212)は、自動車のシャーシ部品を主力製品とする足回り部品のグローバルサプライヤー。自動車業界は、日本は燃費効率のよい軽自動車や小型車へのダウンサイジングが進行。海外生産は継続的な拡大が見込まれている。

エフテックは縮小する日本の市場規模に合わせるため、2013年6月に希望退職募集を実施、2015年3月期には生産設備の統廃合や集約生産体制構築を完遂する予定。海外では販売・生産活動を自立完結できる体制を構築し、2013年6月に国内各部門の機能を海外拠点に移した。

地域 時期 構造改革内容
 日本 2013年6月 希望退職者募集を実施
2015年3月期 生産設備の統廃合や集約生産体制構築を完遂
 海外 2013年6月 国内各部門の機能を海外拠点に移転

2014年4月から始まる中期経営計画では、単品製品を主体とする事業から、シャーシーシステムとして機能を一体的に開発し、生産保証までできる体制に変革。構成部品点数の削減、軽量化、原価低減、操安性の向上など総合的な効果を見出すことに重点を置き、事業を進めるとしている。


増資

2014年1月、増資により約42億円を調達。2016年3月期までに開発設備の拡充、事業構造投資及び新機種部品の製造設備投資に35億円を充て、残額は2014年3月期末までに支払い予定の短期借入金返済に充てる予定。

設備投資内容 金額 期間
芳賀テクニカルセンター管理等新設の設備投資 25億円 2015年3月期まで
シャーシステム開発に必要な解析設備を新規導入
久喜事業所・亀山事業所の集約化・特殊部品の需要増加のための高機能生産機械を導入 12億円 2015年3月期まで
久喜事業所・亀山事業所の新機種部品受注に伴う設備投資 20億円 2016年3月期まで


経営戦略

2014年4月から始まる中期経営計画では、単品製品を主体とする事業から、シャーシーシステムとして機能を一体的に開発し、生産保証までできる体制に変革。構成部品点数の削減、軽量化、原価低減、操安性の向上など総合的な効果を見出すことに重点を置き、事業を進めるとしている。