京都大学の北川宏教授らは、燃料電池車の発電装置に組み込むとガソリン車並みに加速が良くなる電極を開発した。
これまで課題だった加速の悪さを克服できるという。
一辺が10ナノメートルのパラジウムの立方体を、厚さ数ナノメートルの有機化合物で覆った。有機化合物の働きで、燃料の水素がパラジウムの近くにとどまり、従来の電極に比べて水素イオンを作る反応が起きやすく、燃料電池の出力が上がる。従来の電極より電池の出力が2倍に上がるという。
審電極は、従来の電極と同等のコストで作れる見込みで、2015~2016年に実用化を目指す。