国内主要生保9社の2013年度の運用計画では、主要7社が外国債券での運用を増やす。株式や不動産などリスクの高い資産への投資は増やさず内外国債の運用を中心に据える。外債の積み増し額は9社合計で1兆円規模となる見通し。
【[日本生命保険[2204]]】
今年度の国際購入増額を抑制し、金利低下が継続した場合に外債投資を増やす方針。2012年度は、為替変動リスクを減らすため外債を1600億円圧縮したが、一転して投資を増やす。
【明治安田生命保険】
国内の長期金利が0.6%程度と低いままなら外債投資を増やす方針。外債積み増し5000億円程度。
【大同生命保険】
国内の長期金利が0.6%程度と低いままなら外債投資を増やす方針。
【太陽生命保険】
国内の長期金利が0.6%程度と低いままなら外債投資を増やす方針。2013年度、株式を増やす生保は太陽生命保険だけ。
【三井生命保険】
外債を500~600億円程度積み増す計画。
【富国生命保険】
外債を400億円積み増す計画。
【第一生命保険】
国内債券を中核資産としつつ、低金利が続けば外債や外国株など代替資産での運用を検討。
【住友生命保険】
国債への投資を抑制し、外債の残高を増やす。
{主要生保の外債シフト}
| 国内債券 | 外債 |
[日本生命[2204]] | 積み増し額は抑制 | 低金利続けば外債への配分拡大 |
明治安田生命 | 金利が下がれば積み増し抑制 | 低金利なら外債増を検討 |
大同生命 | 償還分の買い入れにとどめる | 米、独、英国債を安定的に購入 |
太陽生命 | 購入は抑制気味 | 内外金利差をみて増やす |
富国生命 | 年度前半は残高を積み増さない | 米国債、豪州国債等400億円増 |
三井生命 | 低金利ならペースを緩める | 500~600億円増 |
朝日生命 | 1500億円積み増し | 想定より金利低下すれば購入拡大 |
{国内主要生保9社の13年度運用方針}
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日生 |
明治安田 |
第一 |
住生 |
大同 |
太陽 |
富国 |
三井 |
朝日 |
国内債券 |
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外債 |
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株式 |
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{生保関連情報}
【2013年】
4月 [国内生保 総資産332兆円、日本国債146兆円[2145]]
3月 保険会社 株式含み益6兆円。前年比1.6倍
【[投資関連情報へ[2066]]】