次世代移動サービス「MaaS」は、自動車などの移動手段を保有せず、必要な時だけ有料で利用するサービスの総称。移動ルート検索や地図、鉄道・バスのリアルタイム運行情報、車両予約などの機能を統合。スマートフォンで検索や予約が容易にできるようになる。

PwCコンサルティングによると、MaaSの市場規模は米欧中の3地域合計で約1兆4000億ドル(約150兆円)としている。


MaaS 注目の関連銘柄

企業 内容
小田急電鉄 2019年末まで実証実験 他社にもデータ基盤を解放
東京急行電鉄 2019年4月~11月に実証実験
JR東日本
トヨタ自動車 モネテクノロジーズを設立 「オンデマンドパス」を2022年に100地域へ
ソフトバンク


【小田急電鉄】
小田急電鉄は、ヴァル研究所と鉄道やバス、タクシーなどの交通データやフリーパス・割引優待などの電子チケットを提供するためのデータ基盤「MaaS Japan」を開発。開発するデータ基盤を利用したMaaSアプリケーションを用いて2019年末まで実証実験を実施。2019年内には他社にもデータ基盤を解放し、他の鉄道会社や自治体なども使えるようにする。


【東京急行鉄道 JR東日本】
東京急行鉄道とJR東日本は、MaaSの実証実験を実施。期間は2019年4月~11月。スマートフォン向けの専用アプリで、バスやタクシーなど交通手段の検索や予約、決済サービスを一括提供。域内をスムーズに観光できるようにする。


【モネ・テクノロジーズ】
トヨタ自動車とソフトバンクの共同出資会社。MaaS開発のためにコンソーシアムを立ち上げた。国内約90社が手を組み、自動運転を効率よくシェアする仕組みや自走する自動販売機など、次世代サービスの創出を目指す。

モネは、2019年2月からスマホで利用できる相乗りの「オンデマンドバス」のシステムを自治体などに提供開始。今後3年で100を超える地域での導入を目指す。