プレミアグループは、自動車購入に伴うクレジット「オートクレジット」を中心としたファイナンス事業、顧客が保有する物品に故障が発生した時に、あらかじめ定めた保証の適用範囲内において、無償で修理が受けられるサービスである「ワランティ」事業などを展開する。

ミッションは、「世界中の人々に最高のファイナンスとサービスを提供し、豊かな社会を築き上げることに貢献します」「常に前向きに、一生懸命プロセスを積み上げることのできる、心豊かな人材を育成します」としている。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年12月21日
1単元株式数 100株
主幹事 野村證券
公募・売出 484万株
オーバーアロットメント 72万6000株
仮条件 2260円~2320円
ブック・ビルディング期間 2017年12月5日~2017年12月11日
公開価格 2320円


事業

 【クレジット事業】
自動車購入に伴うクレジット「オートクレジット」を扱う。競合の銀行子会社や関連企業は、銀行法でクレジットやリース以外のサービスを原則提供できない。プレミアグループは、独立系であることからオートクレジット以外の複数サービスを提供できる。


【ワランティ事業】
「ワランティ」とは、顧客が保有する物品に故障が発生した時に、あらかじめ定めた保証の適用範囲内において、無償で修理が受けられるサービス。プレミアグループは自動車ワランティのみを取り扱っている。

競合他社によっては、ワランティ専属の営業担当者を配置しているが、プレミアグループは「オートクレジット」と「ワランティ」を並行的に販売。競合他社と比較して営業コストを抑えられるとしている。


【整備事業】
ワランティ事業で発生する自動車修理業務を内製化する目的で事業を展開している。


【海外事業】
タイの自動車販売金融会社ECLを関連会社化。タイにおける自動車整備サービス展開のため、整備工場を開業している。


経営戦略

継続的な取引関係を構築する仕組みを「MULTI ACTIVE」と呼び、重要な差別化戦略と位置付け。この取組を強化するため、ファイナンス分野、カーマーケット分野の新規事業、サービスをリリース。主力事業であるクレジット事業及びワランティ事業の継続的な拡大を図る。

海外事業では、関連会社であるタイのECLの企業価値を高めることに注力。また、インドネシアでワランティ事業を推進するため、現地企業と合弁会社を設立した

新規事業では、自動車ファイナンス商品のラインナップ拡充のため、個人向けオートリースのリリースなど、オートリース事業を推進する。また、自動車関連IoT装置である「位置情報管理機能付きエンジン始動制御装置」は、自動車ファイナンス商品と組み合わせることで幅広く与信を行い、より多くの顧客へ自動車ファイナンス商品を提供することが可能となる商品。国内外を問わず、推進していく計画。


プレミアグループの業績推移

  営業収益 税引前利益 当期利益 持分 総資産 自己資本比率
2017年(4-9月) 44億円 11億円 8.1億円 51億円 313億円 16.4%
2016年 78億円 12億円 8.4億円 42億円 295億円 14.5%
2015年 52億円 5.7億円 3.3億円 33億円 281億円 11.8%