欧州中央銀行(ECB)は、2017年10月4日、銀行の不良債権処理について、新たな指針を公表した。2018年1月以降に発生した不良債権に、100%の貸倒引当金を積むように求める。条件は担保がない部分は2年以内、担保がある部分は7年以内としている。新規に発生する不良債権に引当金を求め、不良債権の総額を減らす狙い。既に抱えている不良債権は対象外とする。

ユーロ圏の不良債権額は、2017年3月末時点で8650億ユーロ(約114兆円)。特にギリシャやキプロス、ポルトガル、イタリアなどで不良債権比率が高い。