GPIFは、2017年7月3日、日本株の3つのESG指数に連動したパッシブ運用を開始したと発表した。投資額は国内株全体の3%程度である約1兆円。選定した指数は「FTSE Blossom Japan Index」「MSCIジャパンESGセレクトリーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数」。環境のテーマ型指数については継続審査中としている。

環境・社会・ガバナンスの要素に配慮した投資は、期間が長期になるほでリスク調整後のリターンを改善する効果が期待されるとしている。中長期的に投資効果を確認しながら、将来的には他のESG指数の活用やアクティブ運用などを含めてESG投資を拡大するとしている。

「FTSE Blossom Japan Index」は、トヨタ自動車やJR東日本、セブン&アイホールディングスなどで構成。「MSCIジャパンESGセレクトリーダーズ指数」は三井住友フィナンシャルグループ、キーエンス、信越化学などで構成。女性の管理職や採用比率などが高い企業に重点投資する「MSCI日本株女性活躍指数」は、金融が26%と最も高く、アステラス製薬やNTTドコモなどで構成されている。