SYSホールディングスは、IT人材の創出・育成から顧客企業のソフトウェア投資のサイクルを支える提案・コンサルティング、情報インフラ構築・情報システムの開発、保守・運用、製品販売などのサービスを単一のグループ企業内で一貫して提供する総合情報サービス事業を展開している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年6月30日
1単元株式数 100株
主幹事 東海東京証券
公募・売出 30万株
オーバーアロットメント 4万5000株
仮条件 2360円~2560円
ブック・ビルディング期間 2017年6月14日~2017年6月20日
公開価格 2560円


事業

 【グローバル製造業ソリューション】
海外市場を販路としている製造業をターゲットとし、主に自動車、重工業、工作機械、鉄鋼、搬送機などの関連企業を主要顧客として総合情報サービスを提供している。自動車関連顧客では、燃費・環境保全への対応のため、需要が高まっている車載ECU(電子制御ユニット)関連の開発や検証を行っている。


【社会情報インフラ・ソリューション】
電力・ガスなどのエネルギー、生命保険・クレジットカード・リース・証券などの金融、印刷帳票、鉄道、不動産関連の企業や官公庁・自治体などを主要顧客をして、基幹システムの開発やITインフラの構築、運用などの総合情報サービスを提供している。ビッグデータ処理・解析などのサービスも提供している。


【モバイル・ソリューション】
専用の管理画面で登録された報告シートへの入力や撮影写真、勤怠情報をスマートデバイスから送信できる、ユーザーカスタマイズ型の業務報告システムである「FieldPlus」、企業・グループ内で同じ電話帳データを共有できるマルチデバイス対応のクラウド型のWeb電話帳共有サービスである「iContact +®Office」、従業員が持つモバイル端末の現在地や作業ステータスが分かる企業向けGPS位置情報管理システムである「マップP+Powerd by NAVITIME ®」、専用の管理画面で登録した複数のユーザーに対して、メール・SMSを一斉に配信できるサービスである「Quick Safety」を提供する。


経営戦略

派遣・準委任から請負契約への転換を進めることで、顧客や提供するサービスに対する責任を明確にする。下請けから元請けへの転換を進めることで、顧客に直接提供できるサービスの幅を広げる。海外では進出済みのインドネシアで事業基盤の確立に努める。

グローバル製造業ソリューションでは、IoT、AI、ロボット、自動運転への参入を目指す方針。社会情報インフラ・ソリューションでは、鉄道、空港、港湾などの業種への参入を目指す方針。モバイル・ソリューションでは、訪問介護業界向けにカスタマイズした「FieldPlus」の販売拡大や製品の機能追加、業種対応などによる高付加価値化を行う方針。

また、事業規模の拡大を目的として、赤字・債務超過の中小規模の企業をターゲットとしたM&Aの検討を進めていく方針。


SYSホールディングスの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(8-1月) 19億円 1億円 0.8億円 9.3億円 18億円 50%
2016年 37億円 1.7億円 1.4億円 8.5億円 18億円 44.8%
2015年 37億円 0.6億円 0.3億円 7億円 19億円 35.3%