アセンテックは、情報セキュリティ対策として、セキュリティソリューションの一つである仮想デスクトップに関する事業を展開している。
仮想デスクトップとは、デスクトップ環境をサーバー側に集約し、ネットワークを介してデスクトップのイメージ画面を配信し、パソコンやタブレットなどで利用できるもの。端末にデータを保存しないことから、端末の紛失や盗難が生じた場合でもデータ流出リスクが低減。システム管理者が集中管理できるなど、運用管理の負担も軽減される。
仮想デスクトップソフトウエアを提供するシトリックス・システムズ・ジャパンの1次代理店として商品の輸入・販売・保守を実施している。
また、オリジナル製品・サービスを自社ブランド「Resalio」として開発・販売。顧客がハードウエアやソフトウエアを購入することなく、月額で利用できるクラウド型サービスも提供。販売はシステムインテグレータ経由で行っている。
新規上場概要
| 項目 | 内容 |
| 上場予定日 | 2017年4月25日 |
| 1単元株式数 | 100株 |
| 主幹事 | SBI証券 |
| 公募・売出 | 41万株 |
| オーバーアロットメント | 4万1000株 |
| 仮条件 | 1840円~2000円 |
| ブック・ビルディング期間 | 2017年4月7日~2017年4月13日 |
| 公開価格 | 2000円 |
経営戦略
継続収入の売上比率が低いことから、取扱商品ごとの技術サポート契約の拡充や自社セキュリティブランドであるResalioシリーズなどのクラウドサービスの拡販などにより、継続収入の売上比率の向上を図る。
仮想デスクトップにおいて課題と考えられているコスト削減のために、PC20台分を搭載したものと同じ機能を持つ仮想デスクトップ専用サーバーリモートPCアレイなどの自社オリジナル製品のラインナップの強化に努める。
業績推移
| 売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
| 2016年(2-10月) | 24億円 | 1.9億円 | 1.2億円 | 6.4億円 | 12億円 | 50.3% |
| 2015年 | 21億円 | 0.01億円 | ▲0.02億円 | 5.2億円 | 8.1億円 | 64.6% |
| 2014年 | 26億円 | 0.5億円 | 0.2億円 | 5.2億円 | 9億円 | 57.7% |
| 2013年 | 23億円 | 0.3億円 | 0.1億円 | 4.9億円 | 10億円 | 47.8% |
| 2012年 | 35億円 | 3.1億円 | 2.2億円 | 4.5億円 | 11億円 | 40.5% |
