大王製紙は、2017年2月10日、日清紡ホールディングスの製紙事業を買収すると発表した。買収額は250億円。

出版不況などで紙離れが進み、日本製紙連合会が1月にまとめた2017年の紙と段ボールなどの板紙をあわせた国内需要の見通しは、16年見込みと比べて1.0%減の2646万2千トンだった。紙そのものの国内需要は11年連続で減っており、出版用やチラシなどで使う「印刷・情報用紙」も2.5%減の844万8千トンで11年連続で前年を下回る。

一方、訪日外国人の増加によって、トイレット紙やティッシュ紙、タオル用紙など家庭紙は0.7%増の202万3千トンと10年連続で前年を上回り、17年の家庭用紙市場は過去最高となるもよう。段ボールも10年ぶりに過去最高を更新するという。

訪日外国人の増加を背景に、家庭紙・段ボールの事業拡大を加速させる。
 

大王製紙 日清紡の製紙事業買収で家庭用紙拡大

項目 内容
対象 日清紡ホールディングスの製紙事業買収