シャノンは、見込み客の獲得や商談化のプロセスを高度化・自動化するツールであるマーケティングオートメーションサービスの重要性に着目し、クラウド製品である統合型マーケティング支援サービス「シャノンマーケティングプラットフォーム」の開発や販売、関連するマーケティングコンサルティングサービスを提供している。

マーケティングオートメーションサービスは、企業内に蓄積・散在している大量のデータやデジタルマーケティング活動を通じて取得したデータを活用。興味や関心、行動が異なる顧客ごとに最適なコンテンツを最適なタイミングに最適なチャネルで提供できる仕組み。ダイレクトメールや電子メール、Web広告、Webサイトなどのマーケティング活動は、不特定多数の見えない顧客を対象とすることが主流だったが、より効果を高めるために顧客ごとに最適な情報を最適なタイミングで提供するニーズが高まっているという。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年1月27日
1単元株式数 100株
主幹事 東洋証券
公募・売出 15万株
オーバーアロットメント 2万2500株
仮条件 1300円~1500円
ブック・ビルディング期間 2017年1月11日~2017年1月17日
公開価格 1500円


事業

 【マーケティングオートメーション】
「シャノンマーケティングプラットフォーム」は、クラウド上で豊富な業務支援機能を搭載。オンライン・オフラインを問わず多岐にわたるマーケティング施策の運用効率化やマーケティングデータの取得管理、活用、マーケティングの見える化までワンストップで実現する。


【イベントマーケティング】
「シャノンマーケティングプラットフォーム」を使った申込受付管理やバーコード、QRコード来場者認証、アフターフォローのメール運用などをワンストップで効率的に実現するクラウドサービスを提供している。また、iPadでのアンケートやイベント用モバイルアプリなど、各種デジタルデバイスを活用したイベント・展示会などの開催・運営の支援を行っている。

サービスの対象顧客は、展示会主催者や中・大規模のプライベートショーを主催する企業、展示会・プライベートショーのプロデュースを行う広告代理店。収入は、システム提供やコンサルティングサービスの提供、運営支援業務に伴うアウトソーシング売上となっている。


経営戦略

「シャノンマーケティングプラットフォーム」の収入拡大については、価格に見合った満足度の高いサービスを提供し、新規利用顧客の拡大に取り組む。既存顧客に対しては、付加価値サービス機能の利用提案や有償保守サービスの強化などを通じ、収入の増加を図る。


シャノンの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(11-7月) 11億円 ▲0.02億円 ▲0.11億円 2.2億円 9.1億円 24.6%
2015年 14億円 0.3億円 0.2億円 2.3億円 8.6億円 27.5%
2014年 18億円 ▲0.5億円 ▲0.6億円 2.1億円 7.7億円 27.5%