KDDIは、2016年12月8日、700億~800億円程度でビッグローブを日本産業パートナーズから買収すると発表した。KDDIはネット接続で現在国内7位につけているが、ビッグローブの買収により2位に浮上。契約者数は約127万件から約370万件に増え、国内シェアは約13%になる見込み。また、同業のニフティの買収についても富士通と金額面の交渉に入っており、買収額は200億~300億円程度とみられている。長期利用する人が多いネット接続の顧客を増やすことで携帯の契約者をつなぎ留める狙い。

スマホの次の収益源を確保するため、ネット通販や電気など通信事業以外の収益源の多角化を急いでおり、物販や電力のほか、生損保や決済サービスなど非通信事業の育成にも力を入れている。買収によって得たネット接続の会員を取り込んでauブランドによる「経済圏」づくりを急ぐもよう。
 

KDDI 収益源の多角化へ向けビッグローブ買収

項目 内容
買収金額 700~800億円
対象 日本産業パートナーズからビッグローブを買収
契約者数 127万件→370万件