昭和電工は投資額10億~20億円で、2017年末までにリチウムイオン電池の出力を安定させる添加剤の生産能力を1.5倍に引き上げる。増産するのは電池の電極部に少量を混ぜるカーボン・ナノチューブ。従来は電動工具や産業機器向けが中心だったが、中国でEVバス向けの需要が急増したため、川崎市の工場で17年6月までに年50トン分増やし、17年末までにさらに50トン分増強する。また、リチウムイオン電池材料では添加剤のほか、負極材や包装材も手掛けており、負極材の生産能力も日本と中国で8割増やすという。

現在、年150億円程度の同電池材料の売上高を、18年までに約2倍の年300億円にする。
 

昭和電工 リチウムイオン電池材料増産でEVバス需要に対応

項目 内容
投資金額 10~20億円
対象 カーボン・ナノチューブの増産
生産能力 年300トン