京セラは、2016年7月12日、理化学研究所や再生医療ノウハウを持つベンチャーのオーガンテクノロジーズと組み、脱毛症を再生医療技術で治療する共同研究に乗り出すと発表した。18年3月までに装置の試作機を開発し、20年までにヒトを対象とした臨床研究をする計画。医療機関から患者の頭皮組織を預かり、加工・培養したうえで医療機関に出荷する細胞の受託製造事業への参入をめざすという。事業化には細胞の精密加工技術や大量に培養する量産技術が必要となり、京セラは業務用インクジェットプリンターでインクを精密に射出する技術も生かし20年をめどに始める。

ただ今回の毛髪の再生医療は保険が適用されない自由診療での実用化をにらんでおり、量産効果が効かない初期段階では、毛髪の再生医療の自己負担は高額になる可能性があるという。


京セラの毛髪再生医療

  内容
2018年 装置の試作機を開発
2020年 臨床研究