ベネフィットジャパンは、NTTドコモとソフトバンクから回線提供を受け、通信サービスを提供するMVNO事業、ソフトバンクをはじめとした販売代理店を展開する契約加入取次事業、顧客の自宅に天然水を宅配する天然水宅配事業を展開している。
MVNO事業では、WiFiルーターとタブレット端末やノートパソコンをセットにしたクレジット割賦販売契約と通信サービス利用契約を締結し、モバイル通信サービスを提供。売上高に占めるWiFiルーターの割合は58.5%を占める。また、モバイルデータ通信サービスの新規契約件数のうち、イオングループの催事会場で獲得した割合は51.6%を占める。
2015年5月のSIMロック解除の流れを受け、格安SIMによる安価なデータ通信や電話サービスの普及が加速し、市場拡大が期待されている。ベネフィットジャパンは、現在は主にモバイルデータ通信サービスの提供を行っているが、今後はマーケット拡大が見込まれる格安スマホを軌道に乗せ、小売りチェーンなどとアライアンスを構築することで事業を拡大する。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2016年3月24日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 大和証券 |
公募・売出 | 45万株 |
オーバーアロットメント | 6万7500株 |
仮条件 | 1680円~1980円 |
ブック・ビルディング期間 | 2016年3月8日~2016年3月14日 |
公開価格 | 1980円 |
事業
【MVNO事業】
NTTドコモとソフトバンクから回線提供を受け「オンリーモバイル」「オンリースマホ」の名称でMVNOサービスを提供。「オンリーモバイル」では、WiFiルーターとタブレット端末やノートパソコンをセットにしたクレジット割賦販売契約と通信サービス利用契約を締結し、モバイル通信サービスを提供。「オンリースマホ」では、格安SIMを利用して、データ通信や音声通話、SMSが利用できるモバイルサービスを提供している。
また、付帯サービスとして故障・破損時にリファビッシュ品と交換するサービスやクラウドバックアップ、動画配信、アプリ使い放題などのコンテンツを提供する「オンリーオプション」を月額利用料で提供。加入割合は2015年3月期末で63.6%となっている。
【契約加入取次事業】
ソフトバンクを始めとした販売代理店を展開。成約数に応じた販売手数料、商品販売代金、サービスを継続利用している保有顧客数に応じて収益を得ている。
【天然水宅配事業】
コスモライフから天然水の供給をうけ、顧客の自宅に宅配している。ウォーターサーバーのレンタル料金は無料で、利用料金は天然水の代金のみ。
ベネフィットジャパンの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年 | 42億円 | 2.7億円 | 1.9億円 | 11億円 | 24億円 | 47.1% |
2013年 | 45億円 | 0.1億円 | ▲0.7億円 | 9.6億円 | 25億円 | 38.6% |