東レは、2016年1月6日、ボナックが創製した核酸医薬品「BNC-1021」で日本における独占的開発権、販売権、製造権を取得したと発表した。2018年までの臨床試験開始を目指す。核酸医薬が抱える安定性の課題克服や、吸入剤として肺に直接投与することにより、効率的に標的組織に到達することが期待される。

「BMC-1021」は、特発性肺線維症の治療薬として期待される。肺の末端にある肺胞の壁に炎症が生じ、コラーゲン繊維などが蓄積して線維化が起こり、呼吸困難になる疾患である間質性肺炎のうち、特に原因を特定できないものを特発性間質性肺炎、そのうち最も治療が難しいものを特発性肺線維症という。中間生存期間平均3年、5年生存率が20~40%の治療後の経過が悪い慢性難治性疾患。


東レ 核酸医薬品に参入

項目 内容
核酸医薬品 BNC-1021
対象疾患 特発性肺繊維症
臨床試験開始 2018年まで