ソネット・メディア・ネットワークスは、内製開発したDSP「ロジカド」を広告主や広告代理店に提供している。DSPとは、広告主の広告配信効果を最適化するための広告買付プラットフォーム。ユーザーがパソコンやスマートフォンで広告枠のある媒体を閲覧すると、広告枠を管理する事業者に広告を表示するようにリクエストが発生。DSP事業者に広告枠の入札リクエストが送信され、DSP事業者は送られた情報から、自社のデータベースを解析し、最適な広告を表示させる。
広告キャンペーンの予算やユーザーの反応、他のDSP事業者の予想入札価格などを総合的に判断し、最適な入札価格を決定し、オークションで入札を実行。オークションが成立した場合、ソネット・メディア・ネットワークスは、広告枠を仕入れ、広告枠の入札価格に一定のマージンを加算して販売価格を決定し、広告の配信を行う。
また、商品購入や全員登録の実績などに応じて報酬を得るクローズド型アフェリエイトサービス「スキャン」、親会社ソネットが保有するポータルサイト「So-net」の広告枠の企画や仕入れ販売を行っている。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2015年12月22日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 大和証券 |
公募・売出 | 60万株 |
オーバーアロットメント | 9万株 |
仮条件 | 2150円~2300円 |
ブック・ビルディング期間 | 2015年12月7日~2015年12月11日 |
公開価格 | 2300円 |
【主要株主】
企業 | 保有割合 |
ソネット | 68.81% |
経営戦略
DSP「ロジカド」をビッグデータ処理、人工知能、金融工学の3つのコアテクノロジーを源泉として開発・強化。現在の主要ターゲットであるダイレクト・レスポンス広告の出稿ニーズの引き上げと、新たにブランディング広告の出稿ニーズを開拓する。
長期的には広告主の保有するユーザーのデータや外部データを一元管理して、人工知能により分析し、デバイスをまたいだマーケティング施策を包括的に行う構想を持つ。
ソネット・メディア・ネットワークスの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2014年 | 37億円 | 1.6億円 | 2億円 | 7.1億円 | 14億円 | 50% |
2013年 | 23億円 | 0.6億円 | 0.6億円 | 5億円 | 8.7億円 | 58.2% |
2012年 | 18億円 | ▲3.4億円 | ▲7.1億円 | 4.3億円 | 7.1億円 | 60.5% |
2011年 | 18億円 | ▲1.4億円 | ▲1.4億円 | 6.4億円 | 8.6億円 | 74.5% |
2010年 | 18億円 | ▲1億円 | ▲1.8億円 | 0.3億円 | 5.4億円 | 5.9% |